抹茶の季節と旬｜抹茶の効果効能

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日本では桜が開花する時期に合わせて、毎年期間限定で抹茶スイーツが販売されています。

 

特にゴールデンウィーク明けから小暑にかけては、抹茶スイーツの最盛期と言われており、日本全国の和洋菓子店やコンビニのスイーツブースなどでは様々な抹茶スイーツが陳列しており、テレビや雑誌、情報サイトでは抹茶特集が組まれ、今年イチオシの抹茶スイーツやお菓子を取り上げています。
ですが、なぜ抹茶といえば「春」なのでしょうか。

 

日本では茶摘みの最盛期は、立春から88日目にあたる八十八夜だと言われておりますが、実際には1年に3回ほど茶摘みが行われています。

 

私たちが新茶と呼んでいる日本茶は、4月下旬から5月下旬にかけて摘み取られたお茶のことを指しており、6月中旬から7月上旬に摘まれた茶葉を二番茶、7月中旬から8月下旬にかけて摘まれた茶葉を三番茶と呼びます。

 

では、抹茶の原材料となる碾茶も4月下旬から5月下旬にかけて摘まれた茶葉が新茶となるのかと言われるとそうではありません。
実は抹茶と他の緑茶とでは、若干旬の時期が異なるのです。

 

そこで、今回は抹茶の季節、旬はいつか、また春に出回る抹茶スイーツ、コンビニのお菓子との関係性についてご説明したいと思います。

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1年に3回茶摘みの時期を迎える日本茶ですが、抹茶の名産地として知られる京都府では、高級な碾茶と玉露は一番茶のみ、煎茶は二番茶まで使用しているそうです。

 

また、もうひとつお茶の旬を楽しむ方法として、新茶をひと夏眠らせることで茶葉が熟成させた蔵出し茶があります。蔵出し茶は、通常よりもコクと旨味を持ったお茶となるため、抹茶や玉露など深い味わいを愉しめるお茶の場合、蔵出し茶の方がおいしいとされています。

 

では、抹茶の旬は4月下旬から5月下旬にかけての新茶の季節と同じなのかと言われると、そうでもありません。

 

まず、春に摘み取られる新茶 (一番茶)は、その年で最も早いお茶であり、主に玉露や抹茶などの高級茶の製造に用いられますが、二番茶の摘採時期の6月中旬から7月上旬にかけて碾茶の収穫を行う場合もあり、必ずしも一番茶が抹茶の旬だとは言えないからです。

 

そして、もう1つ抹茶の旬が4月下旬から5月下旬ではないという理由があります。

村田珠光・武野紹鴎・千利休らによって大成された茶道では、摘み取った新芽を蒸らして乾かした後、茶壺に入れて口をふさぎ、冷暗所にて大切に保管し、11月を迎えたら茶壺の口を切り、新茶として味わっていたそうです。この伝統は、21世紀を迎えた現在も行われており、茶道では11月に茶壺の口を切り、新茶を頂く「口切の茶事」という特別な茶事が行われています。

 

抹茶の原材料となる碾茶の旬は4月下旬から5月下旬の一番茶の季節と同じですが、新茶として味わうならば11月ということになります。

 

さて、ここで気になるのが春に出回る抹茶スイーツ、コンビニのお菓子との関係性についてです。

日本では春を迎えると“抹茶の季節”として、和洋菓子店やコンビニなどで抹茶スイーツがたくさん販売されるようになりますが、おそらく煎茶などの新茶の時期が春から初夏にかけてとなるため、日本茶のひとつである抹茶を使った和テイストなスイーツやお菓子で季節を感じてほしいという想いが詰まっているのではないでしょうか。

 

今回は抹茶の季節、旬はいつか、また春に出回る抹茶スイーツ、コンビニのお菓子との関係性についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

 

抹茶の原材料である碾茶は新茶シーズンに摘み取られておりますが、抹茶の新茶は11月となりますので、おいしい抹茶を1度味わってみたいという方は、11月にお茶専門店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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