紅茶と緑茶の違い|紅茶とは

紅茶と緑茶の違い|紅茶とは

紅茶と緑茶の違い|紅茶とは

紅茶も緑茶も同じチャノキから摘み取られた茶葉を原材料とするお茶なのに、なぜ香りや味わい、水色などがこうも大きく異なるのでしょうか。
その理由は3つあります。

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紅茶と緑茶の違い3つ

その1 「加工方法」

紅茶とは、茶葉の発酵する力をフル活用して作られる「完全発酵茶」ですので、チャノキから摘み取られた茶葉を紅茶へと加工する場合、加工方法によって多少異なりますが、主に「萎凋⇒揉切⇒転紅⇒乾燥」この手順で製造する必要があります。

 

一方緑茶は、紅茶とは異なり茶葉の発酵する力を一切頼らずに作られる「不発酵茶」ですので、主に「殺青 (蒸す・炒める)⇒揉捻⇒乾燥」この手順で製造されます。

 

ちなみに烏龍茶は紅茶と同じく茶葉を発酵させて作られるお茶なのですが、加工途中に発酵を止める殺青が行われるため、緑茶と紅茶の丁度中間となる「半発酵茶」と呼ばれています。

 

 

その2 「美味しいと感じる基準」

紅茶は、香りや渋味が引き立っており、コクを感じるお茶のことを「美味しい」と表現するのですが、緑茶の場合、渋味が抑えめで優しい甘味を感じることができるお茶を「美味しい」としています。

 

また、紅茶と緑茶では、チャノキの栽培方法も大きく異なっており、紅茶の茶葉を育てる場合は、茶葉の発酵に不要なアミノ酸の含有量が比較的少ない茶葉を用いると美しい水色と風味豊かな紅茶となりますので、茶園の生産者の方々は、美味しい紅茶を作るために栽培環境をしっかり整えて茶葉の生産を行っています。

 

栽培方法
  紅茶 緑茶
土壌 自然に近い状態 窒素肥料を与える
環境や気候 昼と夜の寒暖の差が大きいなど、ストレスの多い環境や気候 穏やかな気候風土のなかで生育させる
チャノキの年齢 古木になればなるほど重宝される 若いチャノキのみ。
茶葉 アミノ酸の含有量が少なく、ミネラルを豊富に含んでいる アミノ酸を豊富に含んでいる

 

※産地や種類などによって異なります。

 

 

その3 「お茶の淹れ方」

紅茶と緑茶とでは美味しさの基準が大きく異なるため、お茶を淹れる際の湯温と抽出時間が大きく異なります。

 

美味しい淹れ方
  紅茶(リーフティ) 緑茶
湯温 90℃から100℃ 70℃から80℃
抽出時間 2分から5分ほど およそ40秒

 

※産地や種類、飲み方などによって異なります。

 

 

紅茶を美味しく淹れるためには、香りや渋味が引き立たせるために高温のお湯で淹れるのがポイントとなりますが、長年紅茶を嗜んでおられる方々は、わざと湯温を下げて、いつもとは異なる香りや味わいを楽しむこともあるそうです。

 

 

 

今回は紅茶の茶葉はどのような植物から採れるのか、緑茶との違いなどについてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

 

紅茶と緑茶は同じチャノキから摘み取られる茶葉から作られるお茶なのですが、加工方法や美味しさの基準、淹れ方などによって、香りや味わい、水色などが大きく異なるため、昔は同じチャノキの茶葉を原材料としているということは全く分からなかったそうです。

 

この機会に同じチャノキの茶葉から作られる紅茶や緑茶、烏龍茶などの「お茶」を飲み比べて、あなたの嗜好に合うお茶を探してみてはいかがでしょうか。

 

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