紅茶の歴史と起源|紅茶とは

紅茶の歴史と起源|紅茶とは

紅茶の歴史と起源|紅茶とは

現在、日本国内では、2015年2月に上陸を果たした「ブルーボトルコーヒー」によって、空前のサードウェーブコーヒーブームが巻き起こっているのですが、なんとこのコーヒーブームに負けじと、日本各地にあるカフェや国内外の飲料メーカーのあいだで紅茶の魅力をより多くの人々に伝えようと、本格的な紅茶を手軽に味わえるサービスの展開や産地や茶葉の種類を増やして風味の違いを楽しむ工夫がなされています。

 

 

その結果、コーヒーブーム真っ只中にも関わらず、紅茶愛好家となる方々が増加しており、近々紅茶ブームがやってくるのではないかと巷で話題となっています。

 

そこで、今回は紅茶ブームが到来する前に知っておきたい紅茶の歴史についてご説明しましょう。

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ブームになる前に知っておきたい「紅茶の歴史」

紅茶とは、日本茶 (緑茶)や烏龍茶と同じツバキ科の常緑樹「茶の樹」の葉を摘み取って作られており、原種は中国南西部にある雲南省メコン河の上流、チベット、ミャンマー、ラオス、ベトナムにかけての山岳地帯に自生している中国種の茶の樹ではないかと推測されています。

 

歴史上、初めてお茶が登場するのは紀元前2700年頃であり、当時は現在のように「飲む」のではなく、「食べる」ものだったと伝えられています。

 

紀元前59年頃になると、中国では嗜好品としてお茶が食べるものから飲むものへと変化し、四川の文人・王褒 (おうほう)著「僮約 (とうやく / どうやく)」には、当時の中国で行われていた喫茶の風習が記されており、使用人を雇う立場の人々のあいだではお茶を嗜むことは日常だったようです。

 

日本へとお茶が伝わったのは、奈良時代から平安時代にかけてだと言われています。

 

当時日本では中国の進んだ制度や文化を学ぶため、多くの遣唐使や留学僧が海を渡り、様々なものを日本へと伝えました。

 

815年の「日本後記」には、近江の梵釈寺にて大僧都永忠が嵯峨天皇にお茶を煎じたことが記されており、これが日本で初めて日本茶の喫茶が行われた瞬間であると言われています。

 

日本における臨済宗の開祖・栄西は、2度に渡り中国へと渡り禅院で禅宗を学んだのですが、その際、禅院で飲茶が盛んに行われているのを見聞きし、帰国後で初めてお茶の専門書「喫茶養生記」を記し、1214年に深酒の癖を持つ時の将軍・源実朝に本書に良薬として「茶」を添えて献上したことが「吾妻鏡」に記されています。

 

その後、日本では中国から伝わった茶の樹を京都栂尾の高山寺に植えて茶園を作り、禅宗寺院に喫茶の風習が広まると、社交の道具として武士階級にも喫茶文化が浸透してゆきました。

 

1596年、オランダの探検家・リンスホーテンによって記された「東方案内記」の第26章「ヤパン島について」にて、日本で飲用されていたお茶のことを

 

「彼ら (日本人)は食後にある飲み物を飲用する。これは小さな壷 (ポット)に入った熱湯で、それを夏でも冬でも耐えられるだけ厚くして飲むのである。…(中略)…これをチャと称する薬草のある種の粉で調味した熱湯、これは非常に喜ばれ、財力があり地位のある者はみな、このチャをある秘密の場所に閉まっておいて、主人自らこれを調整し、友人や客を大いに手厚くもてなそうというときは、まずこの熱湯を喫することを勧めるほど珍重されている。彼らはまた、その湯を煮立てたり、その薬草を蓄えるのに用いる壷を、その飲むための土性の碗と共に我々がダイアモンドやルビーを尊ぶようにたいそう珍重している。」

 

と記述しています。

 

 

 

リンスホーテンにとって、日本人の茶文化はとてもミステリアスで不思議なものに見えていたのではないでしょうか。

 

1607年にオランダの商船がマカオで中国茶を乗せ、1610年にヨーロッパへと転送され、1609年にオランダが長崎県平戸に商館を設置した翌年1610年にヨーロッパで初めて日本茶を輸入し、ヨーロッパ各地へとお茶が伝播されました。

紅茶が初めて歴史に登場するのは、18世紀になってからです。

 

 

1823年、イギリスの冒険家・ブルース兄弟がインド北東部にあるアッサム地方に自生していた茶の樹を発見しました。この茶の樹は後に中国種とは異なる茶の樹であることが認められ、この茶の樹のことを「アッサム種」と呼ぶようになりました。

 

アッサム種は、中国種と比べて酸化酵素の活性が強いため、紅茶作りに適した茶葉が採れると注目を集めるようになり、その後アッサム種と中国種の交配によって新たな品種の茶の樹が誕生し、今では世界の様々な国や地域で茶の樹の栽培が行えるようになりました。

 

イギリスでは、18世紀頃から上流階級を中心にお茶の人気が高まり、淡い水色とあっさりとした味わいの不発酵の緑茶よりも濃い水色としっかりとした味わいが楽しめる半発酵の烏龍茶が好まれるようになり、次第にイギリスの人々の嗜好に合わせたお茶作りが行われるようになり、茶葉の酸化発酵の改良が積極的に行われ、遂に完全発酵の紅茶が誕生したのです。

 

イギリスの人々が不発酵の日本茶 (緑茶)よりも半発酵の烏龍茶を好んだ理由は、脂肪やたんぱく質の消化を促す作用が発酵茶にあることを体験的に知ったからではないかと考えられています。

 

紅茶の歴史は、日本茶 (緑茶)や烏龍茶と比べて比較的新しいのですが、他のお茶同様、嗜好に合う発酵度合や綿密な製法などを確立するまでの道のりはとても大変だったと言われています。

 

 

現在日本では空前のコーヒーブームが巻き起こっていますが、たまには先人たちの知恵と努力の結晶によって誕生した紅茶を淹れて、五感を使ってその歴史を肌で感じ取ってみてはいかがでしょうか。

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