紅茶の製造CTC製法|紅茶の作り方

紅茶の製造CTC製法|紅茶の作り方

紅茶の製造CTC製法|紅茶の作り方

「紅茶は好きだけど、毎回紅茶を淹れる度にティーポットやストレーナー、キャディスプーンなどを用意したり片付けたりするのは大変」「本当は毎朝紅茶を淹れて飲みたいのだけれど、時間が無くて諦めている」という方も大勢いらっしゃるかと思います。

 

そんなあなたにオススメなのが「CTC製法」で作られた紅茶です。

 

CTC製法とは、1930年代にW.マック・カーチャーによって考案された画期的な紅茶専用の製造方法です。

 

このCTC製法の魅力は、なんといっても伝統的なオーソドックス製法で作られた茶葉よりも、

 

  • 水色や香味を素早く抽出することができるので忙しい朝でも紅茶を飲むことができる
  • 紅茶を製造する工程において必要な発酵や乾燥が短時間で行えるので経済的
  • カップ1杯分の紅茶を淹れる際に必要な茶葉の量が少ないのでコスパが良い

 

とたいへん合理的な製造方法として、いま最も注目を集めている製法なのです。

 

最近ではCTC製法の紅茶も増えており、世界の紅茶生産量のおよそ半分以上がこのCTC製法を用いて製造されている状態となっており、なんとケニアでは生産されているほぼ全ての紅茶がCTC製法で製造されていると言われています。

 

そこで、今回はいま世界で最も注目を集めている紅茶製造方法の1つ「CTC製法」について詳しくご紹介してゆきたいと思います。。

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CTC製法の「CTC」とは?

1930年代にW.マック・カーチャーによって考案された画期的な紅茶製造方法「CTC製法」の「CTC」とは、

 

・Crush (砕く/押しつぶす)
・Tear (引きちぎる)
・Curl (丸める)

 

3つの単語の頭文字を取って命名された製造方法であり、顆粒のように丸まった茶葉を作るための製法のことです。

 

CTC製法で製造された紅茶の魅力は、

 

・短時間で美味しい紅茶をいつでも飲むことができること
・必要な道具が少ないこと
・コスパが良いこと

 

などが挙げられます。

 

オーソドックス製法とは異なり、紅茶の香りは弱いものの、短時間でしっかりとした味わいの紅茶を淹れることができるのは、多忙な現代人にとってたいへん魅力的なことであり、年々需要が高まっている製造方法となっています。

CTC製法の主な工程

CTC製法の紅茶製造工程は、基本的に「オーソドックス製法」とほとんど変わりません。
では、CTC製法とはいったい何なのでしょうか。

 

CTCとは、先ほどもご説明させて頂いたとおり、

 

・Crush (砕く/押しつぶす)
・Tear (引きちぎる)
・Curl (丸める)

 

3つの単語の頭文字から命名された製法であり、特殊な設計のCTC機に玉解きを行った茶葉を入れ、ステンレス製の2本のローラーを回転させることで隙間に茶葉が巻き込まれ、ローラーに取り付けられた突起物や刃型で茶葉の細胞組織を破壊・切断し、直径1mmから2mmほどの粒状に丸めてゆきます。

 

最近では1958年にインドで考案された「ローターバン」と呼ばれる大型の揉捻機と併用することで、生産性や茶葉の品質向上が図れるのではないかと研究が行われています。

 

こうして直径1mmから2mmほどの粒状に丸められた茶葉を温度と湿度が徹底管理された室内へ移し、ゆっくりと発酵させたら、あとは乾燥して仕上げを行うだけです。

 

 

今回は紅茶の製造方法の1つ「CTC製法」についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

 

CTC製法は、オーソドックス製法と比べて茶葉がお湯に触れる表面積が大きいため、水色や渋味の抽出が早く、アッサムやケニアなどの紅茶を加工するのに適していると言われています。

 

ただ、オーソドックス製法に比べると、やや香りが劣るため、「香りこそ紅茶の本質である」とお考えの方にはオススメ出来かねる茶葉となります。

 

しかし、紅茶にミルクを加えて召し上がる習慣のある方は、ミルクによって香り高い紅茶の香りが弱まってしまうため、香り重視ではないCTC製法の茶葉を用いて紅茶を淹れるのがオススメです。

 

この機会にCTC製法で製造された紅茶とオーソドックス製法で製造された紅茶を飲み比べ、嗜好に合う紅茶を探してみてはいかがでしょうか

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