モリンガ茶の味と淹れ方｜モリンガ茶の飲み方

海外では“Tree of Life (生命の樹)”や“Miracle Tree (奇跡の樹)”と呼ばれているモリンガには、なんと90種類以上の栄養素と300種を超える効果や効能が確認されており、なんと2007年11月には、国際連合の世界食糧計画のひとつに採用され、現在では飢餓や栄養失調で苦しむ世界の人々を救う食べ物として活躍しています。

モリンガは、悪辣な環境であっても栽培条件さえ揃っていれば、たった1年で立派な樹へと成長し、その後15年間は枯れることはありません。
そのため、発展途上国ではモリンガの栽培が積極的に行われており、今では発展の象徴となっています。

さて、発展の象徴であるモリンガですが、葉・花・鞘・種子・根などほぼ全ての部位を食べることができるため、原産国では古くから料理の具材や病気を治癒するための薬として用いられてきました。

今でもモリンガの葉や花はハーブやお茶の材料、鞘は料理の具材、種子はオイル、根は漢方薬や香辛料として用いられており、他にも香水や化粧品、水の浄化に家畜の肥料、時計などの精密機械にも利用されています。

様々なシーンで活躍しているモリンガですが、気になるのがそのお味です。

近年の研究によって、モリンガには90種類以上の栄養素と300種を越す効果や効能が認められたことで、既にスーパーフードとして活躍しているアサイーやココナッツオイル、スピルリナなどと並び、全世界の海外セレブや健康志向の方々から注目を集める存在となったのですが、「良薬は口に苦し」ということわざのとおり、栄養価の高い食べ物ほど不味いものはありませんよね。

そこで、今回は世界中から注目を集める栄養満点のモリンガの葉や花を使って作られる「モリンガ茶」の気になるお味とおいしい淹れ方についてご紹介します。

モリンガ茶の気になるお味は？

モリンガの和名が「ワサビノキ」と言うため、わさびのような刺激的な香りや味がするのかなと思われがちですが、茶葉からは馴染みのあるとても芳ばしいお茶の香りが漂ってきます。

モリンガ茶を淹れたときにフワッと薫る香りは、エキゾチックなジャスミンのような香りを感じるのですが、なかには、麦茶やほうじ茶のような芳ばしい香りを感じる方や甘くてフルーティな香りを感じる方、独特な青臭さを感じる方など個人差があるようです。

一方、モリンガ茶のお味はどうなのでしょうか。

モリンガをそのまま召し上がった場合、抹茶やよもぎのようなほろ苦さを感じると言われておりますが、モリンガ茶として飲用した場合、麦茶やコーン茶のような芳ばしさが生まれ、あっさりとしていて飲みやすくなるそうです。

ただし、なかには、喉にひっかかるようなクセを感じる方や不味くは無いけど嗜好品のお茶としては劣るなどのご意見もあります。
モリンガ茶は好き嫌いがはっきり分かれるお茶ですので、飲みにくいと感じたら他の茶葉とブレンドしたり、アレンジを加えて風味に変化を付けると良いでしょう。

また、モリンガ茶は淹れ方次第で風味が変化しますので、淹れ方を工夫されるのもオススメです。

【タイプ別】モリンガ茶のおいしい淹れ方

モリンガ茶は淹れ方次第で風味が変化しますので、苦手な方は1度ご自身のお茶の淹れ方を見直されてみてはいかがでしょうか。
現在モリンガ茶は、ティーバッグタイプ・水出しタイプ・粉末タイプ・茶葉タイプの4種類販売されており、それぞれのタイプによって若干淹れ方が異なります。
では、タイプ別モリンガ茶のおいしい淹れ方についてご説明します。

ティーバッグタイプ

ティーバッグタイプのモリンガ茶の場合、やかんに水を入れて火にかけ、沸騰直前に火を止めてティーバッグを入れて数分間そのままの状態で眠らせましょう。

よくやかんを火にかけた状態で煮出す方も多いですが、この状態で煮出してしまうとモリンガに含有されている成分が分解されてしまい、得られる効果や効能が薄くなってしまいますので、必ず沸騰直前に火を止めてからティーバッグを入れるようにしましょう。

オススメの淹れ方は、水500ml～1000mlをやかんに注ぎ、ティーバッグ1袋を入れて3分から5分ほど煮出すことです。このときお湯の温度が80℃以上にならないように注意しましょう。

長く煮出してしまうと苦みが出てきますし、栄養素も破壊されてしまいますので、5分以上は煮出さないようにしましょう。

ただし、モリンガ茶の製造メーカーによって煮出し時間が若干異なりますので、その場合はメーカーが推奨している煮出し時間どおりに煮出すことを推奨します。

水出しタイプ

水出しタイプのモリンガ茶の場合、麦茶などを作る際に使用するガラス製の冷水ポットに水とティーバッグを入れ、冷蔵庫内でじっくり時間をかけて抽出してゆきます。

水出しで作ったモリンガ茶は、モリンガ本来の風味を楽しむことが出来ますし、なにより含有されている栄養成分を損なわずに摂取できるのがメリットとなっています。

ただし、水出しタイプのモリンガ茶の場合、
・抽出時間に時間がかかり過ぎる
・抽出時間を見誤るとモリンガのエキスが濃いめに浸出してしまうため飲みにくくなってしまう

という2つのデメリットが挙げられますので、モリンガ茶の風味に慣れるまでは煮出して作ったモリンガ茶を耐熱ガラス製の冷水ポットへ入れて冷蔵庫で冷やしてから飲用されることをオススメします。

粉末タイプ

粉末タイプのモリンガ茶を購入された場合、ティースプーン1杯分(およそ3g)のモリンガパウダーをマグカップへ入れ、水またはお湯を注いで溶かしましょう。
粉末タイプのメリットは、いつでも好きなタイミングで飲むことが出来ることです。

ただし、なかには粉っぽさが気になるという方もいらっしゃるかと思います。

そんなときは、スムージーに加えたり、料理やお菓子の隠し味として使用したり、お好みの天然塩と1：1の割合で混ぜ合わせて「モリンガクレイジーソルト」を作るなどアレンジされてみてはいかがでしょうか。

茶葉タイプ

茶葉タイプのモリンガ茶の淹れ方は、お好みの分量のモリンガ茶葉をティーポットもしくは急須へ入れ、熱湯を注いで数分ほど浸出時間を設けたら完成です。

茶葉タイプの場合、浸出時間が長ければ長いほど苦みが出てしまうので、初めてモリンガ茶を嗜むという方は、浸出時間を短めにすると幾分か飲みやすくなります。

より本格的な味わいを愉しみたいという方は、弱火で煎じることをオススメします。
モリンガ茶は、麦茶などとは異なり水色がさほど濃くありません。

そのため、初めてモリンガ茶を淹れるという方は、ついつい長めに煎じてしまい、非常に飲みにくいお茶が完成してしまいます。
おいしくて栄養満点なモリンガ茶は水色が薄いということを覚えておきましょう。

今回はモリンガ茶の味とおいしい淹れ方についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
日本ではあまり馴染みの無いモリンガ茶ですが、世界中の女性たちの憧れであるミランダ・カーさんをはじめ、多くの海外セレブたちがモリンガを摂取しており、いま最も注目を集める最新のスーパーフード「アマランサス」や「テフ」、「ワイルドライス」などと共にじわじわと注目を集めています。
今後、日本国内でもモリンガ茶ブームがやってくると言われておりますので、その前にモリンガに関する知識を身に付けておきましょう。

モリンガ茶の味と淹れ方｜モリンガ茶の飲み方