マテ茶授乳中｜マテ茶の効能

妊娠中の女性の方は、マテ茶を飲用すると胎児に悪影響の危険性があるため控えるように言われています。では、出産後の授乳中の女性はマテ茶を飲用することは可能なのでしょうか？

マテ茶には、私たちの健康を維持するための栄養素が豊富に含まれています。例えば、女性にとって必要不可欠な鉄分やカルシウムなどのミネラル類の含有量は、他の飲料に比べ、非常に多く、さらにビタミンB1やB2、さらにビタミンCも豊富に含まれています。野菜を摂取する機会が少ない南米では、マテ茶は「飲むサラダ」と言われており、野菜不足を解消することが出来る飲料として言われています。

そんなマテ茶ですが、日本茶や紅茶などと同じく少なからずカフェインが含まれています。

カフェインとは、アルカロイドなどの化合物の仲間で、主に覚醒作用や解熱鎮痛の作用があります。よく眠いときにコーヒーを眠気覚ましに使用したり、頭が痛いときや熱があるときなどに飲む医薬品の成分としても含まれています。

授乳中の女性がカフェインを含んだコーヒーや日本茶などを摂取すると、母乳にも少なからず含まれます。その量は、およそ０．０６〜１％と言われており、数値で表すと非常に少ないと感じる方も多いと思います。
健康な大人ならばこのカフェイン量で不調をきたすことはありません。しかし、乳幼児や胎児には、カフェインを体外へ排出する機能がまだ未熟なため、授乳中の女性や妊娠中の女性がカフェインを摂取してしまうと、カフェインを含んだ母乳を飲んだ乳幼児は情緒不安定に陥ったり、興奮して寝つきが悪くなったり、イライラしたりします。また、胎盤を通じてカフェインが胎児へ他の栄養成分と共に送られてしまうと、胎児が低酸素状態に陥り、発育障害や死亡の原因になる可能性があります。

しかし、マテ茶には豊富なミネラルとビタミンが含まれており、さらに抗酸化作用もあるので、どうしても飲みたいという方もおられると思います。そんなとき、マテ茶をカフェインフリーにすることで飲用することが可能となります。やり方は非常に簡単で、マテ茶の茶葉をおよそ６時間以上常温の水に浸します。マテ茶を水出しすることによって、カフェインが外へ溶け出すのを防いでいるそうです。
水出しをする場合は、ロースト・マテ茶が飲みやすくてオススメです。

ですが、寒い季節には水出しされたマテ茶を飲むのは辛いですよね。内閣府の食品安全委員会では、授乳中または妊娠中の女性が１日にカフェインを含む飲料を最大３００mg(マグカップおよそ２杯分)まで飲用しても良いと定めています。

しかし、あくまでこれは目安のため、授乳中の女性や妊娠中の女性は、産婦人科医などの専門医で飲んで良いか確認を取った方が安心だと言えます。

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